「岩清水帯刀」コミック画練習(メイキング)
- 2020.03.14
- お絵描き
- ClipStudioPaint, PAINTER, メイキング, 岩清水

前に「目指してる画風の話」で書いた通り、私の塗りで挑戦したい目標には、海外コミック風のベタを効かせた渋い感じの絵、というのがあります。
そんな感じの絵の練習としてN◎VAキャストのイラストを描いてみました。「クトゥグアの端末の、意識低い系エグゼクティブ」という、なんかよくわからない不気味さとユーモラスさを兼ね備えたキャラです。その辺をうまく表現できたら良いな。
下書き

まずはクリスタでザザッと下書き。良い服ちゃんと着てるのにだらしなく座っちゃってる所と、顔の左半分はベタに沈ませようという目論見で描いています。
額のぐるぐるぜんまいは、あそこから「生ける炎の小球」を現出させて物を燃やします。切れると死にます。(本当)
ペン入れ

ペン入れをした所です。柔らかめの角を尖らしたGペンカスタムを愛用しています。顔の辺りは色の境界をかなり細かく分けました。スーツや手はザクザクとベタを入れながら考えることにします。
ベタ塗り

ベタを入れました。黒ベタだけでなく、ホワイトを入れて影になったところの線も浮き上がらせています。
光源の設定どおりに、左半身は影に沈み、右半身が光が当たっていて色がはっきりついている感じの絵にします。
椅子を塗る

椅子にテクスチャを貼り込んでアンティーク風に仕上げました。テクスチャは縦のストライプのテクスチャと、布目のテクスチャと、ダマスク柄のテクスチャを使用しました。ストライプと布目は白く色を変えてスクリーンで重ね、柄は紫色にして2枚重ね片方をぼかしたりして馴染ませました。
色塗り

PAINTERに移してゴリゴリ塗りました。スーツは柄のテクスチャを重ねるつもりなので、大雑把に塗ってあります。色の変化だけが重要です。
色塗り一旦終了

クリスタに戻し、スーツにヘリンボーン柄のテクスチャを反映し、背景にもテクスチャを入れました。肌の色味も修正しました。これを色調調整したり、軽くエフェクトをかけたりして調整していきます。
完成

紫色のグラデーションマップを強めにかけ、紫がかった色合いに変更しました。
不気味な感じとユーモラスな感じはきちんと表現できているかなと思います。黒ベタが画面を締めて、割と良い雰囲気に仕上がった気がします。
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